デアザフラビンとは

自然美の追求に特化した美容医療を目指す乾雅人医師と5-デアザフラビン

5-デアザフラビンは高い老化克服効果を持つ成分として、化粧品やサプリメントなどに活用され始めています。乾雅人医師は、そんな5-デアザフラビンのパワーに注目し、医療や美容の治療に使用しています。実際に高い効果が得られたケースもありました。
今回は5-デアザフラビンと乾医師の見解について詳しく解説します。

5-デアザフラビンとは?

5-デアザフラビンは、ビタミンB2の構造の一部を変化させた物質のことです。5-デアザフラビン自体は1999年にはその存在が学術誌で紹介されており、以前から知られていた物質でした。しかし、若返り成分として脚光を浴びているNMNよりも高い効果があるとして再び注目を集めています。
5-デアザフラビンにはどのような効果が期待できるのか詳しく見てみましょう。

ミトコンドリアを活性化する

ミトコンドリア

5-デアザフラビンにはミトコンドリアを活性化する働きがあります。
ミトコンドリアは私たちの細胞に含まれる細胞内小器官です。生きていくのに必要なエネルギーを作る大切な細胞内小器官であり、古くなった細胞を自然に消失させる「アポトーシス」を制御する働きもあります。
ミトコンドリアは加齢によって機能が低下していきます。そのため、5-デアザフラビンを取り入れるとエネルギー不足や細胞の新陳代謝の乱れを予防する効果が期待できるのです。

長寿遺伝子を活性化する

DNA

私たちは老化や寿命を制御するサーチュイン遺伝子という長寿遺伝子を持つことが明らかになっています。5-デアザフラビンには、サーチュイン遺伝子を活性化する働きがあり、認知機能の低下、難聴、生活習慣病、不妊、運動機能の低下など加齢による症状の改善が期待できるとされています。

従来の若返り成分NMNも5-デアザフラビンと同様の効果を持つ物質です。しかし、5-デアザフラビンの方がミトコンドリアを活性化する働きが数十倍、サーチュイン遺伝子を活性化する働きが数倍高いことが明らかになっています。

5-デアザフラビンに注目し、若返り治療を行っている乾雅人医師とは?

5-デアザフラビンは強力な老化克服効果を持つ物質として医療や美容の世界で大きな注目を集めています。乾雅人医師は、そんな5-デアザフラビンが秘める可能性を早い段階から注目し、実際に医療や美容の治療に応用してきました。
5-デアザフラビンと深い関りがある乾雅人医師について詳しく解説します。

呼吸器外科医から美容皮膚科医を目指す

外科医

乾医師は元々呼吸器外科医をして活躍していた医師です。医療一家の次男として生まれ、父親は肺移植研究目的にドイツ留学をしていたとのこと。そんな環境で育ったため、自然と医師を目指したそうです。
目標通り、東京大学医学部に入学した乾医師は、憧れの父親と同じ診療科に進み7年間の研鑽を積んでいました。大学院にも進学し肺移植に関する研究に従事していましたが、その過程の中で医療観と社会観の正義の狭間で悩みを抱えるようになります。
大学院での研究生活はやりがいがあるものでしたが、現実は非常に厳しかったとのことです。大学院生時代はアルバイトも十分に行くことができずに生活が困窮していき、次第に生活や家庭環境の崩壊の恐怖を覚えるようになったと…。一方で、医療機関の財政を考えれば、安易に財源を増やすことはできないことも理解しており、その狭間に苦しむようになったそうです。
「よき医師」と「よき社会人」の両立に困難さを感じ、医療業界には経営のプロが必要と考えるに至りました。そして、プロの経営者を目指すべく、保険診療とは対極である「美容皮膚科」という自由診療の領域を目指そうと決めたのです。

父親との別れに後押しされて美容医療の世界へ

美容医療

美容皮膚科への転向を考え始めた矢先、父親がすい臓がんと診断されたそうです。残された時間で父親と医療観や社会観の問題について語り合い、死後に「医師にしか気づけない社会問題を解決することをライフワークにしよう」と決意したと言います。
そして、ご自身が目指されていた移植医療や社会への価値貢献を最大化することを目指し、自然美の追求に特化することをコンセプトとする銀座アイグラッドクリニックを開設しました。

乾雅人医師と5-デアザフラビン

乾医師は「自然美の追求に特化」するクリニックを目指していますが、まずは「薬液による細胞の活性化」を実現しようと奮闘しました。試行錯誤する中で、ついに5-デアザフラビンと出会い、老化は克服することができると実感するようになりました。
乾医師が考える5-デアザフラビンについて詳しく見てみましょう。

移植外科領域でやり残したことを5-デアザフラビンが叶えてくれる?

マウス実験

2020年に世界で初めて5-デアザフラビンに関する学術発表が行われます。この発表では、低酸素の環境に置いたマウスに5-デアザフラビンを投与すると運動能力にどのような変化が生じるか検討が行われました。その結果、低酸素状態では運動機能が落ちるマウスに5-デアザフラビンを投与させると歩行数が増えたことが明らかになっています。

乾医師は美容皮膚科医として勤務する傍らで、臓器移植領域に活かすことができる薬液の発見も目指しています。臓器移植時には摘出した臓器が患者に埋め込まれるまで酸素も血液も行き渡らなくなります。術後の生存率や合併症の発生率を改善するには、埋め込む臓器の鮮度を保つことが非常に重要です。
この研究では、5-デアザフラビンが酸欠状態でもエネルギーの産生を促す可能性を示唆する結果となりました。そのため、5-デアザフラビンが移植医療に役立つ可能性があると考え、運命的な出会いを感じたと言います。

実際に5-デアザフラビンを治療に使用した結果は?

治療カウンセリング

5-デアザフラビンの秘められた効果に高い関心を寄せる乾医師は、5-デアザフラビンのサプリメントをさまざまな病気や美容に治療に使用しています。
これまで標準的な治療だけでは十分な改善がなかった糖尿病、慢性腎不全、狭心症、喘息、狭心症、肝機能障害、がん(乳がん、肝臓がん)、認知症、新型コロナ後遺症などの症状を改善させたことが報告されています。また、内服を開始すると肌の調子が整ったとする声も多く上がっているとのことです。
多くの治療をしていく中で、乾医師は5-デアザフラビンに秘められた強いパワーがあることを認識するようになりました。その効果についてはまだ分かっていない部分も多いですが、当初の目標であった移植医療への応用だけではなく、がん治療などにも広く応用されることを期待しています。
5-デアザフラビンの全貌解明にはさらに細胞モデルや動物モデルを活用した基礎研究の拡充も課題であると考えており、現在は研究のための寄付金を募っているところです。

まとめ

医療

5-デアザフラビンは高い老化克服効果がある成分として注目を集めています。5-デアザフラビンを含む化粧品やサプリメントの販売も行われており、有益な効果が得られたとする口コミも多く上がっているのが現状です。
そんな5-デアザフラビンに早くから注目していた乾雅人医師は、自身のクリニックでさまざまな病気の患者に5-デアザフラビンを投与する治療を行っています。中には目覚ましい病気の改善を認めたケースもあり、5-デアザフラビンには秘められたパワーを持つことが示唆されています。
乾医師は、研究が進んでより広い分野で5-デアザフラビンが活用されるようになることを待ち望んでいるとのことです。今後の解明に期待しましょう。

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